離婚って悪いこと?

蓮見 和章

日本でも3組に1組が離婚をするという現代社会。
それでも、明石家さんまさんが自身の離婚の際にネタとして使った
「バツイチ」という言葉が日常的に使われる用語になっていることからも分かるとおり、
「離婚」に対しては世間ではどうしてもネガティブなイメージを持ってしまいがちです。
実際、リーガルジャパンに相談に来られる方の中にも「離婚をすると体裁が悪い」
「親からは離婚だけは恥ずかしいので辞めてくれと言われる」と
離婚することに後ろめたさを感じ悩まれる方もいらっしゃいます。
ただ、それはあくまで悩んでいる段階での話で、
実際に離婚を決断した方は、非常にすっきりしていて、
離婚に向けて動き出せばよほどのことが離婚しないという結論になることはありません。

もちろん、離婚せずに幸せを感じられるのであればそれが一番だと思いますが、
ご相談にこられ離婚を決断された方をみると皆、
「今より幸せになるために」離婚を選択していることがわかります。
少なくとも「今より不幸になろうと思って」離婚を選択する人は当然一人もいないのです。

幸せな生活を求める権利は、憲法13条において
「幸福追求に対する国民権利については・・・最大の尊重を必要とする」と定めており、
基本的人権の中でも一番尊重されるべき権利の一つと定められます。
ですので、幸せのために離婚の選択をすることについて
他人から何か言われる筋合いは本来ありません。
もちろん、幸せになるために結婚しないと生涯独身を貫く選択も尊いものです。

離婚の決断を悩まれる際に、「子どもがいるから」「子どものために」と
思われる方も多くいらっしゃいます。
確かに子どもの笑顔を見て生活するのが幸せの一つであることからすれば、
悩ましい問題だと思います。
ただ、子どもの存在を理由に離婚をしないという決断をすることは、
自分の人生を子どもに背負わせてしまうことにもなりかねません。

人生いろいろな状況になりながら「幸せ」になるためにその時のベストな選択をする。
子どもにとっても幸せだと感じている親の顔を見るのが一番の幸せだと思います。
もし、自分自身は離婚が一番だと思っているのであれば、
「子どものために離婚の仕方やその後生活の計画をきちんと立てる」ということが
親としての責任の取り方なのかもしれません。

リーガルジャパンでは「離婚すべきか」という段階も含め、
「どのように離婚するのか」「離婚した後はどのような生活を送っていくのか」
という点について「幸せになるために」という視点から離婚相談をさせていただいております。
離婚を決断した方はもちろん、離婚をしようかどうか迷っているという方も
お気軽にご相談いただけば幸いです。

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