花咲じいさんにはセンスが必要~セクハラやじ事件~

下宮 憲二

こんにちは、下宮です。

 政治家の失言が相次いでいますが、みなさんいかがお過ごしですか。
 私は、弁護士会の野球部の一員として活動しているのですが、試合中によくチームメイト同士でヤジり合っています。ヤジで笑いが起きるとチームのムードが盛り上がりますので、ヤジるセンスが問われるところです。

 ヤジと言えば、都議会で女性議員の答弁中に「結婚したほうがいいんじゃないか?」等のヤジが飛び問題となりました。
発言した議員は、ヤジを認め女性議員に謝罪したようですが、当初取材を受けた際には、ヤジったことを否定していたようですので、ヤジの問題とウソをついた問題でさらにダメージを受けたのではないでしょうか。
 ヤジは議場の華らしいですが、ヤジでウケようとした行為がすべるだけではすまなかったようで、ヤジる行為にも責任が付きものだと改めて考えさせられました。

 ヤジられた際の映像をみる限りでは、被害にあった女性議員はあまりにあきれたヤジだったため返す言葉もなかったようですが、もし、あの場面でヤジに対してうまく切り返すことが出来たならその後の評価も違ったものになったかもしれません。

 弁護士は、法廷でとっさの判断が要求されることがあります。特に、証人尋問等で「異議あり!」と異議を出す場面などは瞬発力が要求されます。テレビドラマ等ではよく見られる場面ですが、ここで的確な発言が出来れば相手の攻撃を封じ込めることが出来ますので代理人としての能力が問われるところでもあります。

 そんな瞬発力が要求される職業柄、どんな切り返しが効果的だったろうかといろいろと考えるところではありますが、

 やはり、ヤジで議場に華を咲かせるにはセンスが必要だったのかもしれませんね。

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