言ったからには最後まで(「T島は我が領土」事件)

下宮 憲二

こんにちは、広島事務所の下宮憲二です。

 Lドンオリンピック終わってしまいましたね。やってる最中は、Nエイチケーの番組が変更されて日頃のルーティーンが崩れるなぁと思った時もありましたが、終わってしまうとやっぱり祭りの後的さみしさがあります。

 でも、競技自体は終わってもその後も注目を集めている事が多くあります。その中の一つに、K国サッカー代表選手が掲げたメッセージ「T島は我が領土」。あれが、全世界に対応した英語ではなくHグル文字で書かれていた点が問題に影響するのか分かりませんが、私が信じてやまないことがあります。

 あのメッセージを掲げたP選手は、どのような思いで掲げたのでしょうか。私が推測するに、K国以外にT島の領有権を主張するけしからん国があるので、どこの国の領土かはっきりさせるべく行ったのではないでしょうか。いわば彼の愛国心からの行為だと思われます。

 K国には、徴兵制があるようです。どうもこの徴兵制が大学受験やサッカー選手の海外移籍に大きく影響を与えている事情もあるようです。ちなみに日本で徴兵制を導入することは憲法18条の「意に反する苦役」に当たるため禁じられているとされています。

 K国では、オリンピックなどで輝かし成績を残すとこの徴兵制が免除されるとのこと。この度のK国代表の活躍ぶりには少なからずこの免除制度が影響していると言われています。
銅メダルを授与された代表選手達は、兵役が免除されたそうです。しかし、P選手については、プラカードを掲げた行為が会場での政治的な宣伝活動を禁じた五輪憲章に抵触するおそれがあるとしてメダルの授与が保留されているとのこと。兵役免除にも影響するのではないかと言われていました。

 しかし、「T島は我が領土」とのプラカードを掲げた愛国心の強いP選手のことです。T島を守るのはK国国民としては当然と考えているのではないでしょうか。とすれば、P選手は率先して兵役を全うし自国の領土を守ろうとするのではないでしょうか。P選手は、兵役免除の有無に関わらず自ら進んで兵役を全うしてくれると私は信じています。兵役を免れたいから必死でメダルを獲得する意図なんて愛国心の強い選手にこれっぽっちもあるわけがありません。それでこそ、P選手が行った行為が自国民に勇気と感動を与えるのではないでしょうか。

 自戒の念を込めて、愛国心にしろ愛社心にしろ、言ったからには最後までやり遂げることが必要かもしれませんね。

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