広島より

蓮見 和章

 新年あけましておめでとうございます。リーガルジャパン広島事務所所長の蓮見です。広島事務所は今年は開設4年目を迎え、呉事務所も開設して丸1年が経過することになります。今後も広島及び中四国地方の方々により充実したリーガルサポートができるように事務所員一同励んでいきますので、本ブログ共々よろしくお願い致します。

 今年も年始からドラマの新クールが始まりますので今回はそのことを書こうと思っていました。前クールの「家政婦のミタ」本当に歴史に名を残す名作となりました。私も最終回まで欠かさず見ていましたが、最終回は視聴率40%超えということで多くの方がご覧になったと思います。最後のミタの笑顔、私は衝撃を受けました。ミタが笑うことで、これまでのミタの印象が一変したのです。松島菜々子さんの演技力が素晴らしいことはもちろんですが、表情によって人の印象は大きくかわるのだなということをつくづく感じました。接客業である弁護士業界でも、どんな表情で接するのかによって依頼者が感じる印象は大きく異なっているのだとと思います。その意味で、非常に考えさせられた最終回でした。

 さて、今日私は出張から帰る途中に広島市内で多くのパトカーを目撃しました。「この寒い中スピード違反や飲酒検知を行うなんて警察もなかなか頑張っているな。それにしてもパトカー多すぎ。」と思っていましたが、本日広島では大きな事件が発生しています。

 広島市の中心部から少しだけ離れたところにある広島刑務所から、受刑者が脱走したのです。報道によると、外壁などの老朽化対策工事につかう足場を使って逃走した可能性が高いとのこと。広島刑務所を定期的に訪れている私からすれば、広島刑務所の塀は厚く頑丈でものすごく高いイメージがあるので、工事する必要があるのかなとも思ってしまうのですが、広刑は脱走を防止するためにもより頑丈な塀をつくることが必要と考えていたのでしょう。しかし、その工事中に脱走が行われるというのはなんとも皮肉な話しです。場合によっては管理責任を問われる可能性もあるかもしれません。

 塀を越えて刑務所を脱走するという行為は単純逃走罪にあたり1年以下の懲役刑になります。しかし、一人の受刑者の脱走が今夜広島市民に与える不安は非常に大きいものがあります。この事件の続報・詳細は明日下宮弁護士が書いてくれるそうですが、とにかく脱走者の身柄がいち早く確保されることを願うのみです。もちろん被疑事実は単純逃走罪のみで。

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