小広島へ、しもまっしぐら(鹿児島初訪問)

下宮 憲二

こんにちは、広島事務所の下宮憲二です。

 今日は、午後からの刑事裁判であり得ないことがあり、通常は開催されることのないナイター裁判となったためへとへとです。これについては、またの機会に。

 小京都。そんな言葉をよく耳にします。これは、古い家の街並みなどが京都に似ていることからそう呼ばれるようです。「みちのくの小京都」、「小京都金沢」などと京都に似た街並みを持つ場所に付けられているようです。

 小広島。これは聞いたことがないですね。でもそう思わせる街がありました。

 それは、鹿児島です(私は広島を中心に生活していますので、鹿児島県民の方、今回はそう呼ばせてください。)

 先日、事件の関係で弊法人の鹿児島事務所にお邪魔してきました。私達の法人は、全国的に支店を持つ点に特徴があります。単独の事務所であれば、事件の相手方が遠方にいる場合、交渉や裁判へ赴くだけででも多大な費用と労力がかかりますが、弊法人では最寄りの事務所での対応が可能であり、支出を極力抑えることができます。

 鹿児島事務所が開設されて初めて鹿児島を訪問させて頂きましたが、鹿児島に一目惚れです。

 まず、駅が明るくてきれい。広島ではまだ風が冷たい日が続く中、ぽかぽか陽気も手伝って鹿児島に着いた瞬間から爽快な気分になりました。開放的なコンコースを抜けると広島駅と同じように路面電車が待っています。しかも、路面にはところどころ芝が植えてあります。広島でも路面電車の軌道上に芝を植える計画があるようですが、先を行ってますねぇ。

 市電に乗って5分少々、天文館通りと呼ばれる繁華街に着きました。事務所の窓からは桜島が威風堂々と出迎えてくれます。

 広島も駅から少し離れたところに繁華街があります。この人の集まりやすいアクセスのよい場所に鹿児島事務所、広島事務所はあるのです。

 鹿児島事務所の裏を出るとそこにはアーケド街が広がっています。道幅は4~5mくらいとそれほど広くはありませんが、アーケド内はきれいで明るく、多くの若者でにぎわってます。また天文館通りというだけあって天井付近はギリシャ神話を思い出させるパルテノン風の装飾がなされておしゃれです。広島は本通りと呼ばれる東西に延びた繁華街にアーケドがあるのですが、天文館通りにはアーケドが交差して設置されており、どこまで行っても全天候型ショッピング出来そうな錯覚さえおこします。

 繁華街を一本裏手に入れば文化通りといういわゆる花街的な通りがあります。これも流川という花街を擁する広島そっくりです。花街が事務所に近いのは、ある意味広島より危険かもしれません。

 街並みだけじゃありません。食べ物がなんでもおいしいのです。その日は、初々しいやる気に充ち溢れた事務員さんの歓迎会ということで、他事務所の私まで厚かましく黒豚しゃぶしゃぶをボッケモン所長にごちそうして頂きました。とにかく食べてみてください。うまいでがんす。豚しゃぶ肉にときたまごを絡めて食べる発想には脱帽です。今回は豚尽くしとなりましたが、魚も勝るとも劣らないとのことです。

 デザートに、「アイスにしますか?かるかんにしますか?」と聞かれました。カルカン?猫まっしぐらの?聞けば、 自然薯で作られた生地の中にあんこの入ったお菓子だそうです。地元の方や司法書士の方にも苦手な方はいらっしゃるそうですが、もみじまんじゅう同様、緑茶によく合うおいしいスイーツでした。

 鹿児島のお酒と言えば何と言っても芋焼酎。ここだけの話、私は泡盛は大好きですが、芋焼酎はあの独特の匂いが苦手でした。しかし、事務員さんの歓迎会という祝の席でサイゴーボトルを出されて飲まない訳には行きません。意を決して飲んだのですが、すっきりと品のある香りで、ロックで4、5杯軽く行ってしまいました。地酒だけにおいしいのか、楽しい方達と過ごすからおしいのか。きっとそのどちらもでしょう。しかも、翌朝二日酔いなどで残っていません。おそるべしサイゴーボトルです。

 広島にも西条という地酒の宝庫があり、お酒がおしいとこまで同じです。両市とも道行く人がみんな美人に見えるのは言うに及ばずです。次回は、お忍びプライベートで行きたいものです。

 と挙げればきりがないのですが、わずか1泊2日の出張の間にここまで素晴らしく似ている点のある鹿児島は、小広島(あるいは広島が小薩摩か!?)と呼んでもいいのかもしれませんね。

 鹿児島事務所の方々、素敵なかごんま(鹿児島)をありがとうございました。

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