不良理論と弁護士(闇金Uシジマくん公開)

下宮 憲二

こんにちは、広島事務所の下宮憲二です。

 最近、ヤミ金に関する映画が話題になっていますね。ヤミ金に関わらず、金融業界を描いた人気漫画は多いですよね。実際に、お金を借りたことのない人でも、もし、借りてしまったらどうなるのか、どんな取り立てが実際なされているのかなど怖いもの見たさも手伝って興味深い題材となっているのではないでしょうか。

私も、最近ヤミ金業者を描いたドラマにはまってしまい、どのようなイメージで描かれているのか見入ってしまいました。

 漫画にありがちなのが、日頃はこわもてで厳しい取り立てを行い損得勘定だけで貸付を行っている主人公が、時には困っている債務者を利用しながらも、損得勘定に関係のないことにも首をつっこんでいくパターン。最後には、ヤミ金業者が実は良い人なのではないかと錯覚すら覚えさせますがあれって何なんでしょうか。

 私は、これを不良理論と呼んでいます。いつも悪さばかりしているツッパリが、たまたま良い行いをすることによって「あ、あの人本当はいい人かも。」と好感度が上がるパターンのことです。本当は、いつも良いことばかりしている人が評価されるべきなのになぁと。

 ここで怖いのは逆不良理論。いつも良いことばっかりしている人が、たまたま見せた行為によって評価が下がるパターン。

 様々な不祥事が続く今日この頃ですが、我々弁護士は、まだ逆不良理論の危険にさらされていると思っていた方がいいかもしれませんね。

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