ネタのリレー(広島刑務所脱走事件)

下宮 憲二

こんにちは、広島事務所の下宮憲二です。

 蓮見弁護士が、事務所のブログを書いてる時、対面で私は証人尋問の準備に追われている。事務所で私がブログを必死で書いている時、隣で相川弁護士は、AKBニュースをネットでチェックしている。この事務所では、いつも誰かがブログを書いている。僕らは、ブログをリレーするのだ。担当者から担当者へと。隣で、パソコンを打つ音が聞こえ出したら、それは、誰かがしっかりとブログ担当を引き受けた証拠なのだ。

 というような詩を作りたくなるくらい、蓮見弁護士からブログをふられてしまいました。

 そうなんです。広島は、今大変なことになっています。殺人未遂犯脱獄!です。県内の警察署がてんやわんやになっているのか、受任中の刑事事件の件で電話を架けてもなかなか出てもらえません。

 実は、私も弁護士になる前に4度刑務所に入ったことがあります。いわゆる「臭い飯」も食べましたし(全然まずくありませんでしたし、むしろ健康的です)、今回問題となっている広島刑務所にもお世話になりました。

 と言っても、すべて実務的見地からの見学としてです。現に、刑に服している受刑者を目の当たりにしました。

 広島刑務所内は、非常に厳重な警備がされており、受刑者も厳しく指導されているという印象だったので、こりゃ脱走なんて気は起きないなぁと思っていました。ですので、今回の報を受けて思わず、クリント・イーストウッド主演の映画「アルカトラズからの脱出」級の脱走劇を想像しました。

 しかし、新聞によると、ご丁寧に高さ5mの本堀に工事用の足場が設置されていたとのこと。また、警報機は工事の為に取り外されていたようです。刑務所は記者会見で、受刑者が管理棟の屋上に登られることは想定外だったと発言しているそうですが、大震災の後によく聞いたフレーズです。受刑者がいなくなったにも関わらず、警報機が作動していないことからまだ刑務所施設内にいると思い、すぐには警察へ連絡しなかったようです。出来る事なら施設内の問題として済ませようとしたのではないかと勘繰りたくなります。

 脱獄囚は、上下白色の肌着で逃走しているとのことですぐに見つかりそうなものですが、脱走から1日たった現在も見つかっていません。

 工事用の足場がある時に、監視に見つからないルートで、白色肌着だけでも見つからない、おまけに中国の窃盗団の一員と言われている、これらの事情からすると協力者がいるのではないかと思ってしまいます。

 協力者には、当然のことながら逃走援助罪(刑法100条1項)が成立します。逃げた本人は1年以下の懲役なのに、協力者は3年以下の懲役と重く処罰されます。

 また、逃走罪(刑法97条)が適用されるのは「裁判の執行により拘禁されたもの」とされており、逮捕された者が逃走した時には逃走罪は成立しないとされています。しかし、逮捕された者が逃走するのに協力した者には逃走援助罪が成立します。

 何か不思議な気がしますが、Ai  Kawa  Bengoshi(相川弁護士)が、私の送ったバトンをしっかりと受け止めてくれているなら、最近生じたAKB関連のニュースを通じて解説してくれるかもしれませんね。

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